はじめに
今回の前半では、販促手法のひとつである、「キャッシュバック」についてご説明いたします。
また、後半では、こちらも販促手法のひとつである、「バンドル」について説明していきたいと思います。
「販促手法」の種類については、以下をご覧ください。
「販促手法」とその種類。そのうちの1種「サンプリング」について
キャッシュバックとは
「キャッシュバック」は、消費者プロモーション(メーカー → 消費者)のひとつで、「商品購入後に一定の金額を返金する販促手法」とされています。
キャッシュバックは、商品を購入した時に、その場である一定の金額を返金したり、商品の購入を証明するものをメーカーに送ることで、商品代金の一部が返還されるというものです。
つまり、消費者に対して、「お金が戻ってくるお得感」を刺激する販促手法です。
「その場である一定の金額を返金する」というのは、「10,000円以上の商品を購入する方に、1,000円をその場で返金する」のようなイメージです。
また、「商品の購入証明をメーカーに送る」ことに関しては、商品にあらかじめ添付しておく「応募シール」や、「商品パッケージのバーコード」などで商品の購入証明とします。
主に、試し買いの促進に活用される「クーポニング」との大きな違いは、値引きではないことと、小売業者の協力をもらわずに実施できることです。
クーポンは、配布や回収に小売業者の協力をもらわなければならず、確実に全ての小売業で実施することがかなり難しいです。
また、割引きする場合は、値崩れする恐れが生じます。
クーポニングについての記事はこちらをご覧ください。
その点、キャッシュバックであれば、希望する小売価格を保ったまま、メーカーの方で完結した形で実施できるメリットがあります。
キャッシュバックで必要なことは、特価での販売との認識をもたれないように配慮しないといけません。
また、消費者がわざわざ購入証明を送るめんどくささがありますので、低価格の商品では、その訴求力は弱まってしまいます。
そのため、1,000円単位のキャッシュバックが可能な商品、たとえば家電やパソコン関連商品など、比較的高額の商品がベストと考えられます。
「キャッシュバック」のまとめ
キャッシュバックとは「商品購入後に一定の金額が戻ってくる販促方法」で、「試し買いの促進」に繋げることもできます。
- パターン① その場で現金が戻ってくる場合
- パターン② 購入証明をメーカーに送る場合
パターン①は、消費者へのインパクトは高いですが、ただの値引きと間違われやすいことがあります。
パターン②は、インパクトは高いですが、メーカーなどへの購入証明の送付が手間になります。
以上、前半では「キャッシュバック」手法について、ご説明いたしました。
以下後半では、販促手法のひとつ「バンドル」について説明していきます。
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バンドルとは
「バンドル」は、消費者プロモーション(メーカー → 消費者)のひとつで、商品をいくつかまとめてパッケージングして、特別な価格としての「割安感」を訴求する販促手法とされています。
バンドルとは、商品を複数個まとめてパッケージングして、単品ひとつひとつで買う場合よりも、一個あたりの単価が割安になる販促手法のことです。
ティッシュペーパー、トイレットペーパー、乾電池、石けん、写真フィルム、ノート、CD、DVD、ブルーレイディスクなど、古くから最寄り品で行われることが多いです。
消費者の方に「まとめ買い」をしてもらうために最も適した方法といえ、継続して購入いただくのにも効果的な方法です。
バンドルが定番化されていない商品カテゴリー群で、通常バンドルを行っていないような商品を「ある特定の期間だけ展開する」というような場合には、有効になる可能性が高いです。
この際には、特別に実施していることをパッケージに表示すると、よりメリットを感じていただけて、効果もあがりやすいといえます。
バンドルのデメリット
バンドルのデメリットを挙げていきます。
まず、もうすでに競合品同士でバンドルが定番となっている場合は、新規の購入やブランドスイッチを図るにはかなり難しくなります。
また、バンドル品の価格を基準に売価を受け止められた場合は、単品で販売している商品の価格に割高感を感じられてしまうこともあり、バンドルを実施するにあたってはそういったところに注意が必要になります。
バンドルのまとめ
バンドルとは、1個あたりの単価が安くなるようにいくつかを同一パッケージした販促手法です。
同ジャンルでバンドル商品が定番化してしまっている場合は、単なる価格競争化になる恐れもありますので、注意が必要になってきます。
この記事のまとめ
以上、今回は「キャッシュバック」手法と「バンドル」手法についてご説明いたしました。
販促手法をいろいろ紹介しておりますが、まだまだあります。ひとつひとつ詳細を説明していきたいと思いますので、ご覧いただければ幸いです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。