はじめに
今回の前半では、販促手法のひとつである、「デモンストレーション」についてご説明いたします。
また後半では、販促手法のひとつである、「クーポニング」についてご説明いたします。
「販促手法」の種類については、以下をご覧ください。
「販促手法」とその種類。そのうちの1種「サンプリング」について
「デモンストレーション」とは
デモンストレーションは、消費者プロモーション(メーカー → 消費者)のひとつで、
- ”嗜好性の高いもの”
- ”商品特徴がはっきりしている商品”
のトライアル促進に有効とされています。
「デモンストレーション」とは、小売店のイベントなどを行うスペースや、エンド棚の周りなどで行う「実演販売」のことです。
見込みのある客に対して、商品の機能・味覚・使用感などをその場で理解してもらうことで、購入につなげていく販促手法です。
イベントとしての要素が強く、専用の什器やPOPなどのツールを用いながら展開するため、規模のわりには費用がかかる場合が多いのですが、即効性には十分すぐれています。
例えば化粧品など、単に陳列しておくだけでは、使用価値やユーザーにとっての利益を理解させにくい商品や、使い方をレクチャーしないとわからない家電・パソコンなどの商品にとっては非常に効果的な手法といえます。
また、モデルルーム式の商品ディスプレイも広い意味でのデモンストレーション販売といえます。
例えば、家具やインテリアなど、商品が実際の生活の場でどのように利用され機能しているかを具体的に提示して販売することなどです。
この延長で見れば、マンションのモデルルームも同じくデモンストレーション販売といえます。
パソコンでのデモンストレーション
デモンストレーションは、パソコン上でも積極的に活用されています。
たとえば、化粧品でのカラーマッチングやメガネの着用シミュレーションなどです。化粧品やメガネの使用感をイメージしてもらい、購入につなげていきます。
デモンストレーションについてのまとめ
「デモンストレーション」は、
- ただ陳列するだけでは使用価値がわかりづらい商品
- 実際の使用シーンをシミュレーションし、具体的なイメージを感じ取ってもらう商品
に有効です。
Aは、食品・飲料・嗜好品・化粧品・洗剤などで、
Bは、家具・メガネなどの耐久財などです。
デモンストレーションは、提案営業に近いイメージがあります。
以上、前半では、消費者プロモーションのひとつの「デモンストレーション」手法についてご説明いたしました。
以下の後半より、販促手法「クーポニング」について説明していきます。
「クーポニング」とは
「クーポニング」は、消費者プロモーション(メーカー → 消費者)のひとつで、
- トライアル購入
- 継続購入
- ブランド認知
などに効果的な販促手法とされています。
「クーポニング」とは、商品やサービスの割引、プレゼントや無料体験などを受けられる特典チケットなど、「クーポン券」を使った販促手法のことをいいます。
「試し買い」を促すのに効果が高いとされていますが、
- 「新規購入客の継続購入の促進」
- 「ブランド認知の促進」
を目的に実施する場合にも効果があります。
クーポンの使える店舗を指定することにより、集客を促す小売店のフォローとして行う場合もあります。
クーポン券の発券方法
クーポン券の消費者への発券方法は、
- 雑誌広告や新聞広告に刷り込む。
- フリーペーパーやチラシに刷り込む。
- 店舗の陳列棚に設置する。
- クーポン付きのリーフレットをレジカウンターに設置する。
- レジカウンターでレシートと一緒に発券する。
- ホームページに掲載する。

小売店などでクーポンを使う場合
クーポンを使う場所が小売店などの場合、小売店に協力をしてもらえるよう、実施するにあたってのお互いのメリットを確認しないといけません。
クーポニングの実施目的・主な形態
「クーポニング」の実施目的としては、以下のようなことが挙げられます。
<実施目的>
- 新製品や新サービスをトライアル促進する。
- 継続購入を促進する。
- ブランド認知の向上をはかる。
- 小売店の支援をする。
また、実施形態としては、以下のような形態が挙げられます。
<実施形態>
- 新聞広告や雑誌広告。
- クーポンブック。
- レジでの発券。
- レシート裏に印字。
- ホームページに掲載。
その他、
- 商品に添付するオンパッククーポン
- 封入するインパッククーポン
- 陳列棚に設置するPOP型クーポン
など、バリエーションは多数あります。
「クーポニング」についてのまとめ
「クーポニング」は、以上のような内容から、
- トライアル購入
- 継続購入
- ブランド認知
などに効果的な販促手法といえます。
いろいろなシーンでクーポンが使われているため、身近に感じられる方も多いのではないでしょうか。
まとめ
今回は、「デモンストレーション」と「クーポニング」についてご説明いたしました。
今回も、ご覧いただき、ありがとうございました。