ノベルティ三昧

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「プレミアム」を使った販促手法や、「景表法」について解説

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はじめに

今回は、「プレミアム」を使った販促手法について、記載いたします。
 
このプレミアムに関しては、
僕が勤めている会社で、メインでやっている仕事の一部です。
 
(「販促手法」の種類については、以下をご覧ください)
「販促手法」とその種類。そのうちの1種「サンプリング」について

「プレミアム」とは

定義
「プレミアム」とは、商品に添付されたり、懸賞に応募するなどして、
もらうことのできる景品や特典のことを言います。
 
消費者の購入したい意欲を高める「プレミアム」による販促手法は、
即効性があり、たくさんの場面で使われています。
目的やパターン

プレミアムの目的としては、
「新規客の購入を促進する」、「継続購入を促進する」、
「プランドスイッチを促進する」、「ブランド認知の促進」などがあります。

 
①「商品を購入すると必ずもらえるもの」と、
②「抽選によってもらえるもの」に大きく分けることができます。
①②それぞれ数パターンのバリエーションがありますので、
目的を明らかにして、最も適した方法を選ぶのが理想です。
 
①「購入すると必ずもらえるもの」は、飲料やお菓子、ヘアケア商品など、
最寄り品などに添付する「オンパック」、封入する「インパック」、
購入精算時にレジなどでもらえる「オフパック」などがあります。
その他、「商品に添付された点数を規定のポイント以上集めてもらう方法」や、
「商品バッケージの指定した箇所を送ってもらう方法」などもあります。
 
②「抽選によってもらえるもの」は、
・購入した商品につけてある応募シールや
 パッケージの指定した箇所を切り取って送ってもらう「クローズド懸賞」、
・購入に関わらず応募することが可能な「オープン懸賞」、
・スピードくじやスクラッチカードでその場でアタリやハズレがわかる「くじ」
などがあります。
 
なお、プレミアムに関しては、景表法(景品表示法)による制約があることに
注意が必要です。この法律によって、景品単価の上限などが設定されています。

プレミアムの種類のまとめ

総付景品
景品や特典を商品に添付するパターン
・オンパック → パッケージに添付する
・インパック → パッケージ内に封入する
・オフパック → 購入とともに店から手渡しする
応募者全員にプレゼント
商品を購入した後に、応募シールやパッケージの一部を
送付することで、もれなくもらえるパターン
くじ

クラッチカードやスピードくじを引いてもらい、
その場であたりが分かるパターン

クローズド懸賞

商品に添付された応募シール等を送って応募してもらい、
抽選で景品があたるパターン

オープン懸賞

商品の購入の有無に関わらず、応募することが可能で、
抽選で景品などがあたるパターン

その他

菓子類などの容器やパッケージ等が、そのまま景品的な役割を果たすパターン

以上、プレミアムの種類について記載いたしました。

景品表示法によるプレミアムの上限規制

上で、景表法(景品表示法)により、プレミアムに上限の規制が
あることをお伝えいたしました。
その概要を以下に記載いたします。
(2020年8月現在)
総付景品

・取引価格が1,000円未満の場合、景品の1点あたりに使える最高額が200円。
・取引価格が10,00円以上の場合、景品の1点あたりに使える最高額は取引価格の20%。
・景品総額の上限はありません。

クローズド懸賞
・取引価格が5,000円未満の場合、景品の1点あたりに使える最高額が
 取引価格の20倍まで。
・取引価格が5,000円以上の場合、景品の1点あたりに使える最高額10万円まで。
・景品総額の上限は、売上げ予想額の2%まで。
オープン懸賞
景品の1点あたりに使える最高額や、景品総額の上限はありません。
 

 

価格に対する用語について

取引価格(取引価額)
総付景品やクローズド懸賞のところに書いている、
「取引価格」(取引価額ともいいます)というのは、
懸賞に応募するために必要な価格のことです。
例えば、200円の商品に付けてある応募シールを5枚集めなければ
応募できないような場合、取引価格は200×5で1,000円となります。
 
 
景品の価格について
景品の価格について、セールで売られているものもあれば、
定価で販売されているものもあります。
どのラインで見ればいいのでしょうか。
 

景品類の価額は、景品類と同じものが市販されている場合は、景品類の提供を受ける者が、それを通常購入するときの価格によることとされています。

景品類と同じものが市販されていない場合は、景品類を提供する者がそれを入手した価格、類似品の市場価格などを勘案して、景品類の提供を受ける者が、それを通常購入することとしたときの価格を算定し、その価格によることとされています。

消費者庁のQ&Aより引用)
 
つまり、セール時の価格などでなく、一般的な市場で売られている価格で見る必要があります。
なかなか調べるのは難しいのですが、価格.comなどでいくつかの店舗で設定されている
売価の平均値などを見ることができるため、そういった値を参考にすると良いと思います。
 
取引価格は、税込みで見るのか、税別で見るのか
 
景品類の価額は、景品類の提供を受ける者が、それを通常購入するときの価格により算定するとされていることから、景品類の価額は消費税を含んだ金額となります。

消費者庁のQ&Aより引用)

ということで、税込みとして計算、景品の上限金額を考える必要があります。

景品の最低価格に例外がある場合もある

カーディーラーや住宅展示場など、高額商品を取り扱っている場所では、
配布できる景品の最低価格を高く設定していい場合もあります。

終わりに

プレミアムについて、定義や目的、種類などを書いていきました。
このプレミアム、本当にいろいろな販促に使われています。

また、景表法(景品表示法)についても記載いたしました。
プレミアムは、この法律によって制限が設けられています。
法律なので、必ず守らないといけません。

ところで、プレミアムの記事を書いて思い出したのですが、
プレミアムフライデー」というのがありましたね。
この記事を書いているのは金曜日。
ですが、もうほとんど聞くことも無くなりました。

ということで、今回もご覧いただき、ありがとうございました。